感音難聴
加齢と共に起こる内耳の機能低下。
声は聞こえるが、話の内容がわからない」といった症状が現れます。
しかし補聴器を正しく調整し、使用することにより、かなりの効果を期待できます。
混合難聴
伝音と感音難聴、両方にまたがった難聴。(難聴の多くがこのタイプです)
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それは突然のことでした。入浴中、右耳が急に聞こえにくくなり(耳に水が入ったような、高速エレベーターで上昇した時のような感じ)そして自分の声も響きます。片足立ちでトントンしても、鼻を摘んでフン!とやっても、綿棒で掃除してもいっこうに治りません。翌朝も違和感はありましたが、日中は仕事で気が紛れるせいか、あるいは周囲の雑踏が不快音を中和するのか、あまり意識せずに過ごせました。しか~し!夜になると再び「こもり感」が気になりだし、金属音的な「耳鳴り」も聞こえ始めました。
日曜を挟んで3日後に耳鼻科を受診したところ、診断名は「突発性難聴」。特に高い周波数の聴力が低下していました。すぐにステロイド剤や末梢神経障害改善薬が処方され「睡眠時間を十分にとり、なるべくストレスをためないよう安静にしてください。」との注意を受け、3日後の再検査までの数日を静かに過ごしました。
その間、症状の変化はあまり感じられませんでしたが、再検査では高音域の聴力がやや改善していました。その後も内服治療を続け(聴力低下が著しい場合には、入院をしての点滴治療となるそうです)数日が過ぎると・・・明らかな変化が現れ始めました。
まず耳に水が入ったような不快な「こもり感」が軽減され、自分の声の響きも治まってきました。そして右耳の聴力も回復してきたような?。試しに耳元で指をこすり合わせてみると、かすかな「カサカサッ」とした音が、何と右耳でも聞こえはじめたではありませんか!
それから一週間経った後の検査では、両耳の聴力グラフが一致し(聴力の復活!)先生も驚いておられました。そして「発症後すぐに受診し、治療を開始したことが今回の劇的な回復結果につながったのでしょう。」と褒めていただきました。
先生のお話では「突発性難聴は比較的中高年に多い疾患で、原因はストレス説が有力である」。その見極めは、私のように「そのとき自分が何をしていたのか覚えていた」ごとく「突発的に起きるのが特徴で、ほとんどの場合『耳鳴り』を伴う」とのこと。
治療のタイミングとしては「症状が現れてから数日から一週間以内が勝負」。それ以上経つと聴力が固定化して治りにくくなるそうです。私も補聴器販売を通し、この病気で聴力低下を余儀なくされた多くの方のお話(ほとんどが「早く受診すれば良かった」との後悔)を伺っていたので、間髪を入れず受診したしだいです。
お客様の中で今後、私と似たような体験をされた場合には(あるいは既に似たような症状の方は)大切な聴力を守るため、一刻も早い耳鼻科受診をお勧めいたします。